スポーツライターにっき
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【陸上】箱根駅伝
今年の箱根駅伝(第88回東京箱根間往復大学駅伝競走)は往路。
東洋大学は、
まさしくエースで”山の神”でもある柏原竜二選手の4年間と
期を同じくし往路4連覇となった。
しかも2区から1位をキープし、
柏原選手も最初から1位でのスタートとなっただけではなく区間新をとり、
前回大会で同校が樹立した往路記録を大幅に更新した結果となった。




その昔、大学の陸上長距離で箱根駅伝をコンスタンスに戦えるということは
これは優勝を狙うと言うことだけではなくシードに入るということをとっても
非常に難しいものだった。

これは20キロをそこそこのスピードで走る選手を10人そろえられるということだけでも難しいことだったからだ。
もちろん10人しかいなければその日の体調の問題も出てくるわけで、それ以上そろえることが必要になってくる。
さらに1キロを3分をメドに走れるというのは(今ではもっと早い選手もかなりいるが)相当なことだった。

1987年の日本テレビのテレビ放送前の時代は特にスポーツコンテンツとしては(メディアとして生中継はラジオだった)単に箱根駅伝ファンの正月の風物詩というレベルであって、
元旦の実業団駅伝、天皇杯サッカーと同じ程度だったと思う。
少なくとも大学ラグビーあるいは大学と実業団のトップによるラグビー日本一や高校サッカーより冬(正月)のスポーツコンテンツとしては下だったと思っている。

当然ながら学生の長距離人気が高いわけでもなく、大学側も力を入れていなかったから、最低でも20キロを走れる選手を10人以上そろえられる大学はそうなかった。

当時は大東文化大学、順天堂大学、日体大、早稲田大が強かったが、こういった大学以外は選手をそろえるのは大変だったろう。
また、その選手層の薄さやあるいは練習方法などによって、シードを外れた大学が予選から這い上がり、本戦でも活躍するというのは選手のコンディションからいっても難しかった。
ある意味、予選会突破した学校がシードに入るということ自体すごいことだった理解している。

ところが、このTV化によって大学が、大学の広告コンテンツとして利用を考えるようになった。
海外選手を利用した山梨学院大学はオツオリなどの活躍もあり1992年に優勝。
1992年までは選手層が海外選手頼みだけだった山梨学院大学は、それまでは海外選手がごぼう抜きをしてトップに来る。しかし日本人選手が順位を落とす。その中でシードに残るか残らないかという状態だった。
ところが何度も出ていくうちに日本人選手層も厚くなり強豪になったわけだ。

これに対抗という形で古豪でもある早稲田はコーチを務める瀬古利彦が各高校のエース級を次々にそろえ武井隆次・櫛部静二・花田勝彦・渡辺康幸・小林雅幸(すべて同年代というわけではない)が山梨学院への対抗馬となった。

この各高校のエース級をそろえるという方法。あるいは山梨学院のように海外選手を使うという方法。これが箱根で強豪校になる2パターンだが、もう一つのパターンが1997年に優勝した神奈川大学。

このパターンは要するに高校ではエースとまではいわない選手を鍛え上げるという方法、モチベーションを高めるということ。そして5区つまり山登りで頑張る(?)ということがキーワードとしてある。
当時、神奈川大学の近藤重勝は1年の時から4年間山登りをし、すべて区間1位か2位。
この間に山登り(当時は山登りのスペシャリストという言葉があった)が往路の勝負の鍵(の一つ)というのは明らかになっており、だからこそ早稲田大学も小林雅幸を山登りに使って新記録を出したということもある。
もちろん元祖山の神は大久保初男であるというのは事実でしょうが、5区が花の2区よりフューチャリングされるという兆しは近藤などがいた時代に目が出ていたといえる。

今は多くの大学はこの神奈川大学方式を参考にしているといえる。
しかしこの方式は神奈川大学方式という名前こそ使ったが、大学が力をそそぐという前提があればどこでもできるということもあり名前をとった神奈川大学はその中では埋没している状態だ。
当然ながら手法は大学の力の入れ方も含め、アップデートされていくもので、そのアップデート方法は細かく差異があるわけだが、それによって各大学が強化されたのは事実だろう。
また、順天堂大の今井選手から山の神という言葉を使うようになったが、それ以前の山登りのスペシャリストという言葉に象徴されるように山登りに注目が集まりやすくなったのは、たとえば神奈川大学が近藤重勝などのメンバーが卒業した後、チーム力が落ちたと思われた1998年の大会で山登りで1年生の勝間信弥が突然出てきて往路優勝した時に出てきたのではないかと思う。


生島淳さんの箱根駅伝で書かれていることに違和感はないが、補足として書いてみました。

ということで、今となる。
超人気コンテンツとなった箱根駅伝。
それにより高校駅伝も優秀な選手がそろい、それが各大学の戦国化、あるいはハイスピード化になっている。
今回も西脇工、佐久長聖、世羅、倉敷、仙台育英あるいは海外選手はガル高校から優秀な選手がどんどん箱根に参戦している。

この駅伝の人気が最終的に男子マラソンまでいければいいのだが
そこはまだまだだろう。
ただ選手がここで終わってしまうのは残念でならない。

とにかく
明日の復路が楽しみだ。


箱根駅伝 (幻冬舎新書)箱根駅伝 (幻冬舎新書)
(2011/11/29)
生島 淳

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